2025/06/25最新情報
STEAM保育を導入した背景は2018年の学習指導要領改訂をきっかけに、Society5.0時代に求められる「新たな価値を創造できる人材」を育てるための教育が必要と考えたためです。
私たちは0歳から5歳までの小学校就学前の乳幼児の保育・教育を行っているため、国が求める人材の「基礎となる力」を育てることが求められているため、今までの「答えを教える保育」では創造力は育たないと考え、子どもたちがワクワクする体験を通して知的好奇心を育み、自分で考えたり、自分で理解しようとすることを大切にする保育である「問い合う保育」という教育手法を見つけることができました。
「STEAM保育」の導入により、先生は子どもの発言を引き出す問いかけができるようになったり、子どもの発言を待てるようになり、ファシリテーターの役割に徹するように変化しつつあります。一方、子どもたちにも変化が見られ、集中力が高まり長時間の活動に取り組めるようになり、自分の考えを言葉にしたり、友だちと意見を交わしたりする姿が増えました。手本がなくても自由に発想し、個性あふれる表現が見られるようになり、精神的に落ち着く環境の中で、失敗を恐れず挑戦する意欲も育っています。
STEAMは子どもに限らず、大人や高齢者にも有効なアプローチです。五感を使って考え、試し、対話するプロセスは、年齢を問わず知的好奇心や創造性を刺激します。
高齢者にとっては、手を動かしながら試行錯誤する活動は脳の活性化にもつながります。
特に子どもたちとの世代間交流の中で行うSTEAMプログラムは、子どもたちに教えようとする気持ちから言葉が出たり、手伝ってあげようとする中で手足が動いたり、生きがいや社会参加の促進にもなります。世代を超えて共に学び合えるのがSTEAMの魅力です。
STEAM保育を実践する中で、現場の先生や子どもたちに確かな変化が見られ、「もっと多くの人に伝えたい」「広めたい」という思いが強まりました。
私たちの考えるSTEAM保育は特別な教具は必要なく、身近な保育の中でも十分に実践できること、子どもの可能性が広がることを多くの方に知っていただきたく、経験と学びを一冊にまとめ、出版することに至りました。(※2025年5月29日)
STEAM保育研究会を設立し、STEAM保育を通じて、保育園や幼稚園、こども園はもちろん、そのほか教育機関やご家庭など幅広くSTEAM保育を知っていただき、コミュニティを広げていきたいと思い設立しました。
子どもたちの創造性や探求心を育む保育の実践を目指し、子どもたちが将来楽しみながら自分で自分の未来を切り拓いて生きていけるように、事例発表会や公開保育、教材検索システムの提供など、STEAM保育のさらなる理解と普及を目指しています。
アゼリーグループではYoubute『Azalee Channel』(アゼリーチャンネル)を開設しています。 介護施設はもちろん、同グループの幼稚園・保育園・こども園を含めた日々の取組みや活動をよ知ることができるかな、と思います。月に数回アップをしていますので、ぜひご覧くださいね。
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